先日、夜遅くに電話が鳴りました。
こんな時間に誰がかけてきたんだろう?
営業時間外でしたが、その場にいたので電話をとりました。
電話は大学生の女の子からでした。
「同棲していた元カレが『新しい住所をつきとめる。探偵を雇う』と言っている」とのこと。
- 探偵側でWebメールを見ることができるのか?
- 通話内容を盗聴することができるのか?
- スマートフォンのGPSで自分の居場所を追跡したりできるのか?
と、技術的なことについてマシンガンのように質問してきました。
元カレから電話があったのも、つい先ほどとのこと。
恐くなって、営業時間を確認する間もなく電話してきたのでしょう。
まず、Webメールをチェックすることですが、技術的には可能です。
パソコンの微弱電波を傍受する機械を使って、ターゲットのパソコンの画面を再現していきます。
問題は、ターゲットの家の近くにずーっと車を止めていなければならないこと。
よって、調査料とリスクの高い方法です。
通話内容の盗聴は、部屋に盗聴器を仕掛ければ可能です。
しかし、携帯電話自体の電波を傍受して盗聴することは技術的に難しいです。
スマートフォンのGPSで自分の居場所がバレるか?については、探偵では無理です。
これをやっていいのは警察だけです。
あまりに勢いよく質問が飛んでくるので、全部にお答えしました。
が、ふと「元カレって何歳?仕事してるの?」と思い尋ねました。
「元カレは同い年の大学生です。バイトはしてるけど就職はまだで……」
「じゃあ大丈夫だ。探偵を雇う経済力なんてないよ」
急に心が楽になったのか、笑い出した彼女。
「こんな時間に申し訳ありませんでした~!」とひたすら謝られ電話を終えました。