先日、テレビを観ているとき。
「花型職業の女性はほんとに幸せなのか?」みたいな特集をやっていました。

ベテランアナウンサーやモデルに混じって、取り上げられていたのは若い”女医さん”。
医者としての腕もかなりいいようですが、注目すべきはその豪遊っぷりです。
毎晩のように遊びに繰り出す、その姿。

ある日は、女友達とリムジンでドライブ。
またある日は、ナイトプールを楽しむ。
極めつけは「夜景が見たくて~」とヘリを貸し切ってしまう彼女。

この女医さんを見て思い出したのは、過去に担当したことのあるクライアントです。

依頼人は30代。
良い家庭のお嬢さんとして育ち、ご自身も事業で稼がれていました。

なぜ、この女性が私の記憶に残っているか?
それは、探偵を”普段使い”する方だったからです。

まるで「街のなんでも屋」に依頼するかのような頻度で、探偵社を利用していました。

彼氏の浮気調査、お金を貸したままいなくなった友人の捜索、
猫の捜索、友達の婚約者の素行調査など……。

もちろんお支払いも確実だし、探偵社にとっては有難いことなのですが。

これがまた心配性な方で、浮気調査などは特に回数が多かったように記憶しています。
彼氏は一途な方で、浮気など一度もありませんでした。
男友達とのキャンプなどを偵察しては「異常なし」と報告し、彼女を安心させるのが私の仕事でした(笑)

彼氏にしてみれば、たまらないでしょうね……。
毎度疑われて、探偵を雇われるのですから。
迂闊に女の子のいる所へは行けません。

ふとテレビを見ながら「この女医さんのほうがよっぽど健全だな」と思った夜でした。