あまり知られていないことかもしれませんが、探偵はスパイにもなります。
ジェームズ・ボンドのような国家間のスパイではありません。
企業に身を潜める、企業スパイです。

企業スパイは、二通りあります。
簡単に言えば、オフェンス(攻撃)とディフェンス(守備)。

攻撃側は、会社の機密情報を調べ、依頼主に報告するのが仕事です。
ときには企業を潰すことが目的であったりします。

守備側は反対に、攻撃側に機密情報を知られないようにします。
会社内に潜入したスパイをいち早く見つけ、依頼主である会社に報告します。

どちらにせよ、スパイになるには相当の修行をしなくてはなりません。

もの静かで大人しく、だけど相談すれば何でも答えてくれる博学な男。
接待が得意で、会社のお偉いさんを気持ちよくさせるのが上手。
そんな役を演じて、社内での相談を請け負いやすくします。

そう。企業スパイは、ジェームズ・ボンドのように聞き込みしまくっては駄目なのです。
「○○さんがなにか探っているようだ」となっては正体がバレてしまいます。
情報源は、基本的に相手からの相談です。

秘書と交際することもあります。
ここはジェームズ・ボンドに近いかもしれませんね。
同じ会社で恋人同士なら、気軽に愚痴を言ったりしますし、情報が手に入りやすくなります。

あなたの周りに、こんな人はいませんか?
ただの聞き上手なのに、秘書と交際しているような男です。
こればかりがスパイの人相ではありませんが、付け込まれて会社を潰さないように注意したいものです。