探偵に調査を依頼する前に、目的を明確にしておくことが大切です。
その調査は、なんのために、なにを調べる依頼なのかということです。

ときに、探偵にさえ現状を詳しく話したがらない方がいらっしゃいます。
夫の様子がおかしいです。元の幸せな家庭に戻してください」

こういった要求は探偵社で解決することができません。
「様子がおかしい」にもいろいろあるからです。

「浮気しているようだ」
と感じているのなら、探偵社にそうお話していただきたく思います。
そうすれば「浮気現場を押さえる」という目的をはっきりと確認することができるでしょう。

自分の気持ちと向き合い、状況をしっかり見極めてください。

探偵に頼まなければ解決しそうにないのか?
自分でも対処できるレベルなのか?

もしくは友人に相談してみるなど、いろいろな可能性を考えてみることです。

しかし、友人や近親者が同じ考えとは限らないことを覚えておいてください。

神戸市にお住まいの高橋さん(仮名)夫妻は「娘がイジメを受けているようだ」と相談して来られました。

娘さんは喋ろうとせず、学校側は「そんな事実はない」の一点張り。
そこで探偵社に、イジメの現場を押さえてほしいと依頼して来られたのです。

しかし、その夜にご主人から電話が入りました。
「依頼はなかったことにしてほしい」と言うのです。

理由をきくと、どうやら奥様が反対されたようです。

最近のイジメは卑劣で、性に関するイジメもある……

ひどいことをされている娘の姿を、赤の他人である探偵に見せたくない。
そういう思いだったようです。

友人や近親者に相談することが悪いとは言いません。
しかし、状況とその方の性格をよく見極めてからというのが重要なポイントです。