セクハラを原因とした不当解雇の相談を受けてきました。

相談者は、よくお世話になっている飲食店の娘さんです。
お店自体は50代のご夫婦でされていて、娘さんは小さな会社にお勤め。
この会社で、社長にセクハラをされた挙げ句、不当解雇されたとのことです。

娘さんを仮に「小夜子さん」とします。
初めてお会いしましたが、大人しくて控えめな印象でした。
「抵抗すれば昇格はない」と脅されてのセクハラだったようです。

そして、翌日から抵抗を大きくしていった小夜子さんに、解雇宣告。
「来月から来なくていい」と言われたとの相談でした。

「でも、なにも証拠がないんですよね……」
と、悔しそうにうつむく小夜子さん。

触られたところに手形が残るわけでもない。
当然、自分が抵抗した証拠なんてどこにも残らない。
それがセクハラです。

でもそれは、当たり前のこと。
ゆえに、セクハラ関係の裁判では、被害者の声が証拠として大きく機能するようになっているのです。
最近はえん罪が問題になっていますが、痴漢についてもそうですよね。

プラス、日記が残っていればそれも証拠になります。
そう伝えるとパァッと明るくなる小夜子さん。
「私、日記は欠かさず書いてるんです!セクハラのことも書きました!」

これで、セクハラの事実は分かってもらえるはずです。

追加するならば、セクハラと解雇を関連づける証言があれば十分でしょう。
ボイスレコーダーで録音しながら社長と話をするように伝え、小夜子さんと別れました。

うまくいきますように!