「夜逃げの際、家から何も持ち出せないというのは何故ですか?」
これは夜逃げのサポートを依頼してくださったクライアントから、よく出る質問です。

家族で過ごした思い出の家。
せめて記念になるようなものひとつでも持って行きたい。

お金に変わるような高価なものを資金として持って行きたい。

身分証や保険証がなくては、夜逃げした先の生活で困るのでは?

そのような心配も分かります。
しかし、甘いことは言っていられません。

夜逃げをするとすれば、あなたは多額の債務者であるはずです。
そんな人が金目の物を持ってトンズラすれば、債権者は怒りますよ。

通常、夜逃げした人物を捜す調査料は高額です。
例えば300万円の借金をして夜逃げした人物を捜すとします。
200万円も探偵に払うのはちょっと苦しいですね。

こういった場合なら、夜逃げした時点であきらめてくれることがほとんどです。

しかし、債権者を怒らせたら話は別。
「あんにゃろう、地獄の果てまで追いかけてやる」となっても仕方ないのです。

恨みを残さず、すっと消える。
もしかしたら自殺でもしたのでは?とさえ思わせる。
これが夜逃げの鉄則です。

身分証や保険証も、使用した形跡が残れば足がつきます。
探偵を雇われたとしても大丈夫なように、手掛かりは置いていきましょう。

もしも、持病のある家族などがいる場合は、別口での夜逃げをオススメします。
バラバラに夜逃げして、しばらく経ってから合流する方法です。