前回はストーカーのお話をしましたね。
探偵はストーカーからの依頼に応じないように注意しなければならないという内容でした。
ストーカー被害の加害者は、シャイで異性に対して免疫のない人が多いです。
接客業の店員さんがお客さんにストーカーされたり、会社の同僚にストーカーされたり。
こういった事例が多いです。
被害者としては異性として接する気持ちがなくても、ちょっとした親切や優しい接客態度が、加害者に曲がった恋心を抱かせてしまいます。
人に親切にするなというわけではありませんが、勘違いされない態度で接することがストーカー被害者にならないために大切だと言えます。
接客業では、あまりお客さんと雑談をするのはよくないかもしれません。
あくまで仕事としてできる範囲内でお客さんと接するようにしましょう。
会社では、同僚と楽しく喋ることがあってもプライベートを持ち込みすぎないように注意が必要です。
とはいえ、勘違いするのはストーカー加害者だけではありません。
「ストーカーされている」という被害妄想を抱いている被害者からの依頼も多いのです。
例えば、外出した際に同じ人によく会う……。
窓の外を見たら通行人と目が合った……。
こうしたことだけでストーカー被害にあっていると勘違いする人もいるのです。
とくに女性に多いですね。
当然、「ストーカーの存在は確認できなかった」という報告書をお渡しすることになります。
しかし依頼人はそれでは納得しません。
「ストーカーされているはずなのに、この探偵は仕事ができないのだ」と感じるのです。
そうしてまた他の探偵社へ依頼します。
お金の続く限り何度でも。
ストーカー被害者になることにも注意したいですが、加害者になるのにも注意したいところですね。