浮気調査は必ずしも、ターゲットの夫や妻からの依頼であるとは限りません。
とくに女性依頼者に多い話ですが、愛人からの依頼というのも少なからず存在します。

「自分は妻と別れるつもりだ。いずれは君と一緒になりたいんだ」
そんな言葉で愛人を繋ぎ止めようとする男性、サスペンスドラマなどでよく見かけませんか?
ドラマ内ではそういった男は恨みを買って殺されてしまいますが、現実では探偵を雇われるのです。

本当に奥さんと別れるつもりがあるのか?
現在の夫婦の関係や、生活の状況から内情に探りを入れます。

夫婦関係が円満であったり、子どもを溺愛していた場合などは離婚するつもりはほとんどないでしょう。
こうした探偵の調査によって、言葉だけで繋がった愛人関係は消滅します。
中には浮気していることを奥さん本人に告げ口して、夫婦関係を悪化させようとする女性もいます。

それともうひとつ。
愛人は自分だけなのか調べてほしいという依頼もあります。

女の勘が働くのは、妻に限らずですね。
愛人も「第二、第三の愛人がいるのでは」と勘づくようです。
自分が愛人であることを棚に上げているようにも見えるのですが、愛人とあってもやはり乙女心なのでしょう。

生物的にも、女性は一人の男性しか愛せないと言われています。
奥さんに愛人ができれば、ご主人に冷たくなる。
だから何人も同時に愛せる男性のことを理解できなのかもしれません。

そして「遊ばれている」と思って憤慨するのだと思います。
まあ、日本は一夫一婦制ですから、こうした気持ちの問題だけではないのですが……。

浮気するということは、奥さんと愛人の間で板挟みになるということ。
ずっと割り切った関係でいられる仲ならいいですが、最終的に身を滅ぼすことになるかもしれません。