先日、嫌がらせの調査に行ってきました。

現場は尼崎市。
岡山市からだと少し距離がありますが、こうした隣県からの依頼もお受けしています。

依頼をくださった野口さん(仮名・女性)は、悪質な嫌がらせに悩まされていました。
ドンドンとドアを叩かれたり、家の前に粗大ゴミを置かれたり、挙げ句の果てには車を傷つけられたり。

野口さんご自身もドアを叩く犯人を突き止めようとしましたが、妊娠しているので思ったように動けません。
結局外に出たときには犯人が立ち去った後でした。

しかも、ご主人がお休みの日にはドアを叩かないという周到ぶりです。
なかなか犯人の尻尾がつかめずにいました。

その間にも、車が傷つけられていきます。
最初は引っ掻き傷だったものが、石をぶつけたような凹み傷になり、嫌がらせはエスカレートしていました。

我々は、ご主人が出勤されている平日を狙って張り込みました。
とは言っても、アパートの同階で張り込んでいれば目につきます。
犯人も警戒して実行しないかもしれません。

張り込みは、アパートの目の前にある建物から行われました。

午後14時頃、野口さん宅の前に人影がありました。
黒のダウンコートにニット帽。
顔は影になっていますが、華奢な体型から女だと分かります。

さらに駐車場で張り込みをしました。
野口さんの車がよく見える場所に車を停め、車内から犯人を捉えます。

3日後、ようやく犯人が車を傷つけにやってきました。
そこでようやく顔を写真におさめることができました。

驚いたことに、犯人は野口さんの従姉妹でした。
彼女は子どもが欲しくてたまらなかったそうです。
野口さんが妊娠したことに腹を立て、嫌がらせをしてしまったとのこと。

人間、どこで恨みを買うか分かりませんね。
野口さんとは、念書を書いたうえで和解となりました。