総社市にお住まいの山本さん(仮名・女性)は、「夫から急に離婚したいと言われた」と相談に来られました。

それまでは、仲のいい家族として暮らしてきたそうです。
子どもは男の子と女の子の2人。
お兄ちゃんは社会人になり、妹さんは県外の大学に在学中とのことでした。

とくに浮気している様子もなく、喧嘩をしたわけでもありません。
「なにか不満や不安があるのなら言ってほしい」と伝えましたが、「俺が悪い」と答えるだけ。

山本さんは「主人と離婚したくないので、原因を探ってください」と依頼されました。

我々はすぐに尾行による調査を開始しました。

しかし、尾行してみてびっくりです。
ご主人が趣味のゴルフに出かけるあとを車で追うと、なんと一軒のアパートにたどり着きました。
山本さんは「浮気はしてない」とおっしゃっていましたが、ほかの女と会っているようです。

とりあえず中に入る様子を写真におさめ、様子を伺います。
するとベランダに、ご主人と3歳くらいの子どもが出てきました。
手を引いたり、抱き上げたり、本当の親子のような印象です。

写真を見せると山本さんも仰天です。
この女がどういう人間なのか、子どもは誰の子なのか調べてほしいとのこと。
追加で調査を行うことになりました。

結果、驚いたことにご主人の実の子どもであることが判明しました。

女性は元会社の職員。
4年前の一夜限りの不倫でできた子ども。
今になって居場所がわかったのでしょう。
ここ2ヶ月ほど、ゴルフに行くと言っては会っていたのでした。

山本さんとの子どもが手を離れ、目の前には3歳の隠し子。
そちらを育てたくなったのかもしれません。

結局、山本さんはご主人と離婚する決意をしました。
「子どもたちに何と説明していいか……」と涙をぬぐう山本さんの姿が、深く胸に刺さりました。