探偵業を営んでいると、どうしても人を信じることが出来なくなってきます。
クライアントから相談を受けていると、本当にこの世の出来事なのかと思ってしまうくらい、ぐちゃぐちゃな内容の事もありますし、調査を進めていくことで人間の本性を垣間見ることができます。

クライアントには「○○に行ってくる」といいながら、実は浮気相手のところに直行なんてざらにありますし、出張だと嘘をついて浮気相手のところに住み込んだりしたりと、本当に大変です。

本当につらいのはクライアントですが、気づいたら自分自身も傷ついていたりすることもありますね。
そこで身についたのが、「人は信じるものではない」ということ。100%信じないというわけではありません。

あくまですべてが思い通りになるということだけは絶対にないように心に控えておくんです。
要するに「精神のリスク回避」ということです。「人を信じる」というのと「人に頼る」というのは似ています。

100%相手のことを信じるとき、心のどこかでその人の事を頼っていることが多いと思います。

それは果たしてお互いのためになるでしょうか?

信じると言うことで相手にプレッシャーをかけるかもしれません。信じないということで、逆に相手に安心感を与えるかもしれません。

しかし、私の場合は心の根底では相手に頼ることは絶対にしないようにしています。
どこかで想定外の事が起こったとき、自分の精神を正常に保つにはそれが一番です。

もしもあなたが心のどこかで相手に頼ろうとしたとき、どこかでストップがかけられるようにしておきましょう。